「インターネット概論」開講にあたって

1998年4月25日13時32分(一応完成)


 大阪市大学術情報総合センターのネットワーク部門の中野です. これから再度1年間「インターネット概論」の講義を インターネットのホームページ上で行う事になりました.

 このインターネット講座は昨々年度から始まっていますが, 私は技術面からのサポートの形で参加をしていました. 始まってみてわかったのですが, 半数以上の方が自宅から商用プロバイダに個人で接続して受講されています. またインターネットをWWWシステムのホームページから始めて, それから電子メールに移行された方が多くて いろいろなトラブルが最初から続きました. すでに70通ぐらいのメールが,この講座だけでも (講座全体では150通ぐらい)飛び交っていますが, 電子メールのある種のルール(エチケット)を守っていないものもあります.

 それで昨年度から私も1つの講座を持つ事にしました. インターネット講座は誰でもが受講(定員が許せば)できるのですが, スタンスとして「大学での講義でのレベルは守る」事になっています. 私自身は,昨今のインターネットブームで いろいろなレベルの人を対象に「インターネット」の講演をしてきたので, さてどのレベルの話をするのかが思案のしどころでした.

 このインターネット講座の全体としてスタンスがあるので, あまり初心者向けの話(付録のA1は易しい話にしました)はしないつもりですが, 中身は難しくとも出来るだけ平易に話すつもりです. また質問に答える形で理解を深めて貰おうと思います. 良いインターネットやインターネット技術の本も推薦しますので, 出来れば併読してもらえると助かります.

 皆さん御承知のようにインターネット技術は日毎に変わっていきます. インターネットの世界では 「今日,正しい事が,明日,正しいとは限らない」と言われています. 特にセキュリティの分野ではそれは当然だと考えられています. そこまでは極端としても,技術の進歩が速いのは確かです. 現在の技術を説明しながらも,近い将来の技術等の方向も語れたらと思います. インターネットは今,3ヵ月が1年というペースで進んでいますから, 5年後は感覚では20年後です.(人によっては dog year と言う人もいます) この講座ではせいぜい2年後(感覚では8年後)を考えると思って下さい.

 この講座は今までに本として執筆を依頼された原稿(2つとも没になった)を もとに構成します.それをベースに最近の話を追加したり, 古くなった話を更新する形で進めます. 2冊のまぼろしの本は1冊は初心者向けで, もう1冊は大学の教科書としても使える事を意図したものです. 話の流れの中でどちらかを使いながら章構成を取ろうと思っています. また,12回構成であるという点と講義の構成から講義録としては載せないものは 付録の形で載せようと考えています.

 インターネットを取り巻く世界は日進月歩なので, 私も間違う事は多々あると思います. 遠慮なく指摘してください. ホームページの講義録にどのような形の訂正でいれるかは考えていますが, 少なくとも毎月の原稿には最終変更日を記入するつもりでいます.

 講義録の方は昨年度のものをベースに加筆・修正していきます. 昨年度はTCP等最後まで書けなかったものが多くあります. 今年度前期に本学の工学部大学院(工学研究科と正式にはいいます)で 「ネットワーク応用特論」を始めました. この大学院の講義での,この「インターネット概論」を参考にして下さい と話していますが,逆に皆さんが工学部大学院の講義を見てもらっても構いません. 7月で終わる講義なので進行は早いですが,箇条書風にしているので, この講義のしゃべくりとは違ったものになっています.

 講義は昨年度と同じペースで行うつもりですが,TCP/IPやWWWシステムは それぞれ2回ではたりないようです.進行を見ながら考えるつもりです.

 2回か3回程度のレポートを出して貰えれば, 学長名の終了証書も貰えるそうなので是非頑張ってください.

            中野秀男@大阪市大
            SOHO環境にある自宅のPCで,「CHARA」を聞きながら


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