大阪市立大学の歴史
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170Ⅶ 21世紀を迎えて奮闘する大阪市立大学 この地域連携センターのもとで、公開授業「大阪落語への招待」などの公開講座、小中学生サマーラボ、「市大授業」(一日体験入学)、高校化学グランドコンテスト等の小中高大連携授業、地域連携発表会(2018年「学びが拓く地域の未来」、2019年「地域と大学 協働から見える可能性」の開催)、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」への参加に取り組んでいる。 この他、2014年10月より、履修証明制度という、社会人等の学生以外の者を対象とした一定のまとまりのある学習プログラム(履修証明プログラム)を開設し、その修了者に対して履修証明書を交付できる制度を始めている。これまでに文学部「文化人材育成プログラム」で採用された。 社会人向け大学院については、前述の創造都市研究科は、2018年度より、都市経営研究科へと改組された。新しい時代の要請であるイノベーションとサステナビリティを2つのキーコンセプトとした都市の創造と経営をめざす新たなる研究教育拠点ニーズの高まりを受け、都市経営の諸課題について、行政・政策・経営・経済・地域などの視点から、都市をささえる主要なセクターの現場で問題解決できる、クリエイティブで高い倫理的識見を備えたグローバルな指導的人材を養成すべく都市経営に関わる分野を主たる教育研究内容としているのである。 第3に、保護者や卒業生、同窓会、寄附者等の本学を取り巻くステークホルダー(「大学サポーター」)については、2017年度より大学サポーター支援室を大学サポーター交流室と名称変更し、学生支援課との連携強化を図っている。公立大学法人化時に設立された学友会が、2012年度に全学同窓会組織としての「大阪市立大学同窓会」と保護者・学生・教員の支援に特化した「教育後援会」へと再編されているが、その動きにも対応している。 そのもとで卒業生のためのキャンパスツアー、ホームカミングデーの実施、大阪市立大学への寄附(大阪市立大学夢基金、古本募金、大阪市ふるさと寄附金)を整えるとともに、教育後援会による各種支援(傷害保険加入支援、勉学活動支援、課外活動支援、就職活動支援(学内求人説明会の開催など)、教育環境整備支援、国際交流支援、会員交流支援(新入生保護者懇談会の開催など)、設立130年の有恒会を核とする全学同窓会事業(五代友厚記念事業プロジェクト、ビジネス交流会in大阪など)と協力している。

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