大阪市立大学の歴史
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154Ⅶ 21世紀を迎えて奮闘する大阪市立大学閲覧なども行えるようにしたこと、週3回程度、4限終了後にネイティブスピーカー教員がオフィスアワーを設定し、学生が英語で相談することで、「生きた」英語に接することができる環境を整えた。 都市研究プラザは2006(平成18)年設けられたもので、大阪市立大学がこれまで所有してきた全国的にも重要な都市問題資料センター、経済研究所をいかにして継承するのか、という議論から生まれた。これまでの大学にはなかった開かれたネットワーク型の研究・まちづくりの拠点・「場」という概念を実現するために、人の集まる場であり、出会いと交流の空間である、という趣旨を「プラザ」に込めて、2006(平成18)年11月新しく建設された高原記念館に設けられた。 複合先端研究機構は、2007(平成19)年、地球規模でのエネルギー、資源、生態系など環境を含めた全人類に係る複合的および先端的な研究課題に対して、プロジェクトに応じて研究科横断的に組織化して最先端科学・技術を融合するための組織である。対象となるのは、主に理学、工学、生活科学の理系研究科である。ここから、現在の人工光合成研究センターが生まれた(2013年)。 第3の再編とは、学生サポートセンターの設置(2011年10月)である。本学における、マンパワーの低下等の厳しい状況を踏まえ、学生・教員へのサービス水準を維持し、向上させる一方、国際化等本学における重点的な取り組みを進めていくため、学内に分散している事務組織(学務企画課・各学部事務担当、学生支援課)を学生サポートセンターに集約し、学部・研究科を中心とした高いレベルの教育研究活動を持続的かつ安定的に継続できる体制をつくることを目指した。学生へのワンストップサービスによる利便性の向上、各種サービス機能の充実(国際交流、障害者支援、ボランティア活動支援)、各学部事務間及び学生支援課等事務組織間連携の促進による情報共有、事務の効率化、人材育成等事務組織力の強化を図った。 なお、大阪市立大学の学内に、2009(平成21)年4月より、杉の子保育園が開園している。これは、教職員及び学生が教育・研究及び勉学と育児の両立に(高原記念館)

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