大阪市立大学の歴史
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143 「第2世紀」を迎えた大阪市立大学 Ⅵた。それが、1999(平成11)年版には「教養課程を減らし、専門教育を充実させてほしい」が20.3%にまで減っており、全学共通科目として生まれ変わった面を評価していると理解できよう。他方で、依然として「もっと興味や熱意が感じられる講義をしてほしい」は44.2%と高く、「もっと自由に科目が履修できるようにしてほしい」38.2%、「履修したい科目が取れないことが多いので改善してほしい」41.1%と、制度に対する要求が高まった。 一方で、休講等空いた時間をどこで過ごすのか、という問いについては、学術情報総合センター開設前の1995(平成7)年版にはクラブ等の部室が29%、食堂ロビー33%、図書館13%だったものが、学情センター開設後の1999(平成11)年版では、クラブ等の部室が15%、食堂ロビー15%と下がり、学術情報総合センター47%と上昇した。圧倒的に学術情報総合センターで過ごす学生が増加した。学情センターは学生の集う場所になったのである。 その結果、図Ⅵ-1にあるとおり、本学の教育内容には不満が残るものの、大学生活に対する満足度は向上した。 また、クラブ、サークルへの加入率は、1995(平成7)年版までは65%くらいだったものが1999(平成11)年版、2003(平成15)年版と55%にまで低下している。 他方で、アルバイトについては1980年代に8割以上の学生が従事していたが、0%20%40%60%80%100%1987年1991年1995年生活1999年生活1995年教育1999年教育回答なしかなり不満どちらかといえば不満どちらともいえないどちらかといえば満足しているかなり満足している図Ⅵ-1:大阪市立大学に対する学生の満足度注)1999(平成11)年版以降は生活面、教育面に分けて調査されている。

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