「経済」を生きた社会として考察する。
時代の感性を磨く「実学」のススメ。


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情報技術の進展と会計
 会計は極めて保守的な学問領域といわれています。1960年代に事務処理用コンピュータが登場して以来、会計とコンピュータは密接な関係を保ち続けてきました。それでも500年以上の歴史を誇る複式簿記の計算構造は微動だにしませんでした。しかしながら、近年の情報技術の進展は、保守的な会計領域に対し確実に影響を与えています。
 これまで会計情報の伝達は、有価証券報告書など紙媒体によってなされてきましたが、最近ではインターネットなど電子媒体によっても行われるようになっています。電子媒体は情報の再利用を簡単にし、個人レベルで高度なデータ処理を可能します。その結果、より生のデータに近い詳細な会計情報の提供を望む声が多くなっています。
一方、高等数学とコンピュータを駆使して次々と新しい金融商品が開発されていますが、これに対する適切な会計処理方法がまだ確立していないため、企業の利益を的確に把握することができません。いずれにしても現行の会計情報の開示制度では、このような状況に対し十分に対応できていないのが現状です。
 これらの問題に対して、理論的な側面からどう答えていくかが今後の会計研究の課題といえるでしょう。500年の伝統をもつ複式簿記の計算構造そのものの変革が今、様々な局面で問われようとしているのです。

(坂上 学 助教授)

須川 弥生(商学科・3回生)  私の専攻テーマは「経営情報コース」です。情報技術を企業経営、さらには社会活動にいかにうまく利用していくかを学んでいます。ここ2、3年で、コンピュータを用いたネットワークが非常にクローズアップされてきました。情報ネットワークは、商取引に欠かせない存在となりつつあることはもちろんですが、仕事のやり方、企業や社会と個人との関わり方さえも根本的に変えつつあります。テレワークなどと呼ばれる在宅勤務なども検討され始め、女性にとって社会活動をしやすい時代に入ったとも言えます。このような新しい時代を創造する責務を負っていることを良く認識して商学部で勉強し、自分の個性、可能性をさらに伸ばしたいと思っています。
張 偉東(商学科・4回生)  私の専攻テーマは「流通」です。企業製品の生産者から消費者の手元まで、その流通過程を研究します。今は、問屋不要論・プライベートブランド・価格破壊・製販統合・流通革命という言葉が示すように、流通業界は大変革の真っ只中にあります。これを研究するためには、マーケティング・商業論・流通政策論など幅広く勉強する必要があります。  将来は、商学部で身につけた知識を生かして、郷里の中国で、あるいは、それより広い地域で、勝負したいと思っています。



現在の一橋大学、神戸大学とともに、戦前は「三商大」と呼ばれた市大商学部。 日本の商学・経営学のリーダー的役割を果たしながら、110年以上もの歴史を歩んできました。 商学部では経済を構成する最小単位である企業の活動を通して経済全体を学びますが、 歴史や理論を大切にしながらも、常に見据えているのは「現実」です。 時代の変化に敏感に対応できなければ「経済の今」は理解できず、従って将来も展望できません。 未来に活躍する実業人を育てるためにも、本学部では幅広い視野で総合的な研究・教育を行い、 情報処理や国際化関連の分野にも力を入れながら、現代経済を多面的・多角的に考察します。 そのためにも4年間を通じて徹底したゼミナール制度を採用し、学生と教員相互の結び付きを深めて、 きめ細かい教育を行っていきます。
現代の企業活動そのものの総合的な解明に向け、原理と歴
史、管理と組織という様々な側面から経営を研究します。
現代経済の発展に不可欠な情報化の意識と役割、それを促
進する経済的・社会的背景を検討。経済関連の情報要素を
中心に、社会・企業・管理・技術・分析システム研究など
を学際的に学びます。
国際化の一途をたどる企業の経営環境を的確に捉え、国際
経営の理論と実務を総合的に学びながら鋭い国際感覚を養
成します。
製造業を中心とする産業論を軸に、個々の産業における企
業活動・産業相互の関連・国家の産業施策などを学習し、
トータルな産業観を養います。
金融市場・流通市場の編成原理を理論・歴史・政索面から
研究し、将来への実務力の基礎とします。
会計学の学習・研究対象の核をなす企業会計を財務会計・
管理会計に大別し、企業の会計領域を内的・外的の両面か
ら研究します。
現代の企業活動そのものを、原理と歴史、管理と組織の諸
側面から学びます。
企業の経済活動を、産業・流通・金融・証券などの諸分野
から解明、学習します。
企業や経済社会の活動を記録・計算・報告という観点から
把握し、企業会計に関する諸問題を研究します。

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