健康・環境・福祉をキーコンセプトに、
真に豊かな「暮らし」を追求する。

生活科学部のホームページへ




新しい天然抗酸化成分の化学と機能の解明
 わたくしたちは健康な生活を守り、生命活動を維持するために、日々、多くの食品を摂取しています。食品と栄養の両面から自然科学的手法で“食を科学する”食品栄養科学科のなかにあって、わたしたちは食品素材がもつ多くの機能をターゲットに機能発現成分の探索と化学構造の解明を行っています。
 食品には栄養素のほかにおいしさを左右する香り、味、色素などの嗜好成分や生体の細胞系、神経系、免疫系などを調節する生体機能調節物質が含まれています。これまでにエルダーベリーから安定な新しいアントシアニン系色素を見つけたり、ハーブのローズマリー、オレガノなどから食品に含まれる油脂の酸化を抑える化合物を見い出してきました。
ショウガや熱帯産ショウガ科植物からも強い抗酸化成分を発見しました。とくにこれらの食品起源の抗酸化成分がわたしたちの体のなかにおいても活性酸素種やラジカル種による反応を抑制し、生体内酸化ストレスによるガンや動脈硬化などの疾病の防御や老化を抑制することを期待しています。
 食生活の中で日常的に摂取する食品によって疾病を予防し、健康を維持、増進することをめざして、各分野の研究者と交流して研究を進めています。
(中谷 延二 教授)

  

亀井 文(大学院後期博士課程 食品栄養科学専攻)  ここ栄養生理学研究室は、人々の食べる食品が生体内でどのような挙動を示し、どのような影響を生体に与えているのかを知るために研究をしています。私たちは現在、生体内の防御機能として大切な役割をしている免疫と栄養との関係に着目し、なかでも生体に侵入してくる異物に対して常に応答している自然免疫系のナチュラルキラー細胞についての研究を行っています。ナチュラルキラー細胞は炎症によって傷ついた細胞や癌細胞などを攻撃することによって正常細胞を保護するという働きを持っています。このナチュラルキラー細胞の働きが漢方薬やある種の食品などを摂取した場合に高まるのであろうか、また肝炎のような疾病時にはどのように関与するのかに興味を持ち、主に肝臓および脾臓リンパ球の免疫活性について研究を進めています。この研究が一つの基礎研究として今後、臨床栄養学の進展に貢献できるものと思っています。






 情報化・国際化が進んで物質的には豊かな現代ですが、その一方では食生活、健康、住居、生活環境、近隣社会、公共福祉などに関する新たな歪みや問題が生まれ、切実な様相を呈しています。 そこでこのような現代社会の多様な要請に応えるため、1975年(昭和50)家政学部から、日本で初めて「生活科学部」という名称に改称し、併せて大学院「生活科学研究科」を設置しました。 健康・環境・福祉をキ−コンセプトに、文字どおり「生活」を科学的に思考・研究するとともに、その成果基づいて、各分野で広い視野に立って活躍できる人材を育成しています。

本学部のカリキュラムは3学科7コ−ス。1年次より専門基礎科目が開講され、4年間を通じて総合的に理論と技術を学べるように構成されています。 指導にあたるのは、各分野で活躍中の多彩な教授陣。 授業では人間生活の今日的諸問題に関する研究を、工学・農学・医学・社会科学・教育学などの諸科学を適用して、学際的にすすめます。実験・実習が多いのも特徴で、特に問題の現場を自らの足で調査・研究するフィ−ルド・ワ−クを重視しています。

 「食品学コース・栄養学コース」  健康かつ快適な食生活を目指して、化学・生物学・物理学を基礎とする自然化学的手法にのっとり、電子顕微鏡・質量分析計・核磁気共鳴装置など最先端の機器を用いてバイオサイエンスの研究と教育を行います。
 「生活デザインコ−ス・住居デザインコ−ス」 人間生活に関わるモノと空間に関する多様な問題を、「環境」という視点から包括的かつ体系的に教育・研究します。 人間−生活用具−インテリア−住居−居住地−都市・農村の各段階に対応した、あらゆる分野での快適かつ安全な生活空間の創造を目指しています。
 「発達臨床学コ−ス・生涯教育学コ−ス・福祉学コ−ス」 実践的人間学と社会福祉学とを積極的に融合させ、乳幼児期から中高年期に至るヒュ−マンライフを研究します。 実際の生活現場でのフィ−ルド・ワ−クを重視して、広義における人間福祉について家族という集団単位との関連で学習・研究を行う「児童・家族相談所」を開設しており、卒業生の研修やボランティア活動の受け皿としても活用されています。


Back 目次のページへ