宇宙を紡ぐ壮大なる叙事詩。
自然科学への序章が今、はじまる。


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 結び目は太古の昔から今日まで日常生活に活用されてきたものであり、文化的にも興味深いものであります。そのような結び目が、今日の科学技術の発達により、原子や分子のようなミクロの世界から宇宙のようなマクロの世界まで、いろいろな科学的現象の中に見い出されるようになってきており、ここ10年くらいの間に急速に科学界において重要性が認識されるようになってきました。  結び目理論は、約100年前から、SF小説でおなじみのトポロジー(位相幾何学)と呼ばれる数学の研究分野の中の「位置研究」の典型的な研究対象として、その基礎理論が形作られてきました。当数学教室では、その基礎的研究をはじめとして、粒子の運動との関係、くみひもの理論、DNA結び目、分子グラフ、狂牛病(クロイツフェルト・ヤコブ病)との関連の可能性、4次元空間内の曲面結び目、宇宙における絡み目現象、人間精神(こころ)との関連性等々、結び目理論に関するいろいろな研究へも取り組んでいます。

(河内 明夫 教授)


高林 学(数学科・4回生)  私達は日常生活の中で、荷物を縛るロープ、靴ひも、そしてネクタイなど、結び目の恩恵をいたるところで受けています。結び目とは、3次元空間内に滑らかに埋め込まれた円周のことで、私達はいつでも、目で見たり、手で触れたりすることが出来るため、比較的親しみ易く、かつ非常に興味深いものとなっています。現在私は、4次元における曲面結び目のゼミが終わった所で、今後、卒業後もさらに専門的な分野へ進み、研究を続けて行きたいと思っています。



宇宙を作っている物質や生命の成り立ちとその仕組みを探求する「理学」は、自然科学の 基礎部分を担う重要な学術分野です。自然科学の学問としての歴史は浅く、今後さらに発展する可能性を秘めた魅力溢れる学問だといえます。それは、まさに自然との対話であり、未知への挑戦、「夢とロマンに満ちた学問」といえます。科学技術の進展を支えているのは、自然科学の理論や法則です。自然科学の新しい研究成果は、技術の進歩を促進し、新たな科学技術の開発は、基礎科学の進歩を促進します。加速度的に進化し続ける現在、自然科学の研究領域を拓く役割を担う「理学」は、科学技術の世界において、ますますその存在価値を高めています。

1949年(昭和24)に理工学部としてスタートし、1959年(昭和34)に理学部として独立した本学部は、全国で最も早く大学院が設立された学部のひとつです。当初から国際的にも水準の高い研究を続けており、全国から集まった優秀な教授陣によってハイレベルの授業が行われ、多くの優れた人材を世に送り出して来ました。各研究室では学生や大学院生の個性豊かなアイデアを積極的に取り入れ、自由な学風のもと、厳しいながらも学問の楽しさを充分に感じられる研究が意欲的に進められています。

現代数学における基礎概念の修得に重点をおき、4年間を通じて一貫した数学教育を行います。 自然科学の基礎となる学習や研究だけでなく、自由な発想をもととした理論構築を行います。 無機化学、分析科学、物理化学、有機化学の各分野で、分子や原子が作るミクロ世界の構造と変化を 探求したり、新しい機能の創生を目指して、活発な研究を行います。
宇宙を支配する基本的な法則を、理論・実験の両面から研究します。一貫したカリキュラムにより、 古典物理の基礎から現代物理に至る専門知識と研究方法を学習します。 10研究室で、蛋白質や核酸などの分子レベルから、高等動植物の分類・生態学などの地球レベルまで、 「生命」の解明を目指す多様なアプローチを進めています。
量子物性学、電子物性学、超機能物質学、分子設計学、分子変換学、生体物質学の各研究室で、新しい 機能をもった物質を創造するための研究をします。 地殻を中心とする固体地球の総合的理解を目指し、鉱物から地球までの広汎な対象について、 スケールの大きな基礎的・応用的な研究教育をします。
■付属植物園(大阪府交野市)
総面積約25haの敷地に国内外産の4000種以上の植物が育成されており、大規模な「遺伝子プール」となっています。これらは貴重な研究資料として国内外で利用されるほか、一般市民や教育機関にも広く開放され、科学知識の普及にも役立っています。
■付属宇宙線研究所(岡山県備前市)
研究所は本学理学部に置かれ、備前市三石のJR山陽本線・旧船坂トンネル内に地下宇宙線観測所が設置されています。

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