多様な個性の出会い --- 全学共通教育の広場

学術情報総合センター(大学史資料室)

総合教育科目A「公害と科学」

「公害」は負の遺産でもあり現代の縮図でもあるのですが、私は学生たちに現実から目を背けず、そこに自分たちの生き方を見つけてほしいと思っています。教材に工夫を凝らしたり、授業専用の週刊誌を出したり、授業後に交歓会を開いたりと、この授業にかける苦労は並大抵ではありませんが、私をうならせるレポートに出会った時の喜びは何物にも代え難いものです。

木野 茂 (理学部・教員)



「面白い!」に始まる講義でした。科学と社会、人間のあり方を第一線で探究されている方々を講師に招く多彩さ、授業を一方的なものに終らせない意見交換の場。そこではおのずと学ぶ姿勢が真摯にならざるを得ず、「真摯に学ぶ」という自明のことを再確認したのでした。「面白い」だけでは終れない講義です。

井上 綾子 (文学部・2回生)





総合教育科目B「西洋史の見方」

この授業の目標はふたつです。ひとつは特定のテーマの講義を通じて、受講生諸君が自分なりの歴史の見方をつくりあげること。歴史の見方はひとりひとりの生き方にもつながります。もうひとつは、大学生らしいレポートが作成できるようになること。文献調査法、ノート・カードの取り方、レポートの実例などを収めた手作りの小冊子を配布し、レポート作成法を指導しています。

井上 浩一 (文学部・教員)



レポートを書く楽しさを味わうことができました。中でも最も充実したのが文献の調査と収集だったと思います。学情を利用して行なった文献の検索で、一冊「これ!」という文献を見つけると、「次はこのキーワードで検索してみよう」とか、巻末の参考文献を探してみたりと次々に調査が進んでいったからです。この楽しさは経験してみないとわかりませんね。

芳田 秀貴 (2部文学部・4回生)





総合教育科目B「生と死の倫理」

医療技術の発展に伴って生じてきた、いわゆる「生命倫理学(バイオエシックス)」の諸問題について、基本的な知識を得たうえで、自分の意見をもち、そう考える根拠と共に、他者に論理的に説明できるようになることを目指しています。具体的なトピックとしては、臓器移植、人工妊娠中絶、安楽死、人体実験などを取り上げています。

土屋 貴志 (文学部・教員)



2号館(保健体育科研究室)

七三一部隊、ナチス・ドイツ、アメリカにおいて行われた人体実験について検討することを通じて、現在行われている医学実験に対する考えを深めることができ、意義深い授業でした。また、討論をしたりレポートを書いたりするなど、単なる受け身の授業ではないので、積極的に参加する姿勢の大切さを感じました。

西村 多映子 (文学部・2回生)





3号館(学生部・教務部)

外国語科目「ドイツ語入門1・2」

「外国語を知らぬ者は、自国語についても何も知らぬも同然だ」と言ったのはゲーテでした。21世紀に向けて、グローバル化とIT革命がますます進展する現代にあっては、単に外国語がわかるのみならず、相手の抱えている諸問題、考えや心情までも理解することの出来る、真のコミュニケーション能力を備えた人材が一層求められています。

椿 鐵夫 (文学部・教員)



西洋の科学技術である現在の医療に係わろうとするならば、その根底にある西洋哲学、それもハイデカーの実存主義を学ぶべきで、そのためには彼が使っていた言語を習得するのが一番よいと考え、ドイツ語を選択しました。授業では未知の世界が次々と開けてきて、とても楽しみで、ドイツ語圏の人達とインターネットを活用して直にドイツ語で対話できるよう頑張りたいと思っています。

山口 雄大 (医学部・1回生)





総合教育科目B「現代の経営学(演習)」

現代の企業や組織が直面する諸問題について学習するゼミナールです。多様な学部から、しかも2〜4回生にまたがってクラスが編成される点は、全学共通教育でしか得られない特色です。この特色ゆえに、いろんな発想を大事にし、遠慮ない意見を出しあえるのです。

亀田 速穂 (商学部・教員)



「経営学」って複雑そう…。「演習」なら厳しそう…。「現代の」と言うからには最先端なのでは?と思ってしまうでしょう。でも「経営学」と言っても身近な企業が題材です。「演習」ですが班単位での共同作業です。「現代の」って言葉も新聞レベルで大丈夫。何にせよ話し好き、討論好き、友人を作りたい方にお薦めです。

竹下 善博 (経済学部・4回生)





総合教育科目B「実験で知る自然の世界」

この科目は、文科系の学生に実験を通して自然科学を身近なものに感じてもらうことを目的に、11種類の実験により構成されています。私たちは、"環境の中の水--おいしい水の話"という題で、市販のミネラルウォーター・水道水・蒸留水を分析し、味見の後、分析値から銘柄を当てる試みをしています。この授業が自然環境や生活を見直すきっかけになれば幸いです。

益田 晴恵 (理学部・教員)



健康・スポーツ科学科目の授業風景

私は文系なので、理系科目は受験のためとしてしか捉えていませんでした。しかし、今回、大幅に文系向けに工夫されていたとはいえ、"受験勉強"の時に比べて、当然のことながら遥かに複雑で、学び甲斐のありそうなものだと実感しました。自分に解らないものを、それでも面白いと感じることができたのは良い経験でした。

藤野 真弓 (法学部・2回生)





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