地域社会に貢献する大学を目指して
本学では、開学以来「大阪市民」の大学として、
地域 社会の発展に寄与し続けてきました。
生涯教育の必要性や学習機会の複数化が叫ばれるなか、地域社会貢献の一環として、
わかりやすく誰でも参加できる様々な講座や社会人受け入れ制度を設置して、
「社会に開かれた大学」をめざしています。
文化交流センター講座 |
本学創立百周年記念事業の一環として、 学術研究の成果を社会に還元することを目的に、大阪駅前第3ビルに開設した講座です。 講師陣は、本学の教員や卒業生が中心で、1999年度は129回開催し、 延べ10,096人が受講しました。
女性の夏期大学講座 |
1961年以来毎夏、 女性の文化教養の向上と専門的研究の普及化・日常化を目的として、 (財)大阪都市協会との共催で開催している女性を対象とした講座です。 1999年度は8月から9月に6日間開催しました。
市民講座 |
1972年以来毎年、 総合大学の特性を生かした統一テーマを設定し、 各学部等から選出された講師陣がそれぞれの研究分野から講義を行っています。 1999年度は10月から11月に 「国際文化都市大阪の将来」というテーマで8日間開催しました。
市民医学講座 |
市民に対して病気の治療と予防の知識を深めることを目的として、 主として医学部教員が担当する講座です。 1999年度は10回開催し、延べ1,669人が参加されました。
公開授業 |
市民の多様な学習意欲に応えるために、 本学の提供する授業の一部を公開しています。
科目等履修生制度 |
学習機会を広く一般に開放するために、 学部と大学院の開講科目のうち、特定の科目について履修を認める制度です。 試験を受けて合格すれば、大学の正規の修得単位として認められ ます。
研修生制度 |
専門的な研究および知識の向上をめざし、 公的機関から研修生の派遣を受け入れています。
大学院研究生制度 |
個人がその職業についての知識や技術の向上・進歩のため、 特定の研究課題について、教員の指導のもとに1年間研究できます。
Web−Based Teachingの実践、 インターネット講座 |
インターネット講座は、本学の新しい試みとして、
実際に大学で行われている講義に近いハイレベルの内容をホームページ上に掲載し授業を行うバーチャル大学です。
2000年度は10講座を開講しました。
受講生はメーリングリストを介して講師やクラスメートと交流を持つことができます。
受講生の年齢は高校生から70歳代の方まで幅広く分布し、
日本全国はもとより海外に居住している日本人の方も参加されています。
講師の課題に対しレポートを提出された方には、学長名の修了証書が授与されます。
1999年度には「急に偉くなったみたいで家族にみせびらかしてます」
というお父さんもおられました。
国際都市OSAKAの市立大学
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「世界に開かれた交流のまち」をめざす大阪、
その学術・文化の中枢を担う大阪市立大学は、
多様な国際交流システムの構築に努めています。 ●ゲストハウス |
国際学術シンポジューム「21世紀システムと日本企業」
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商学部、経済学部は、創立50周年を記念して、 1999年10月9、10、11日の3日間にわたり、 上記のテーマの国際学術シンポジュームを開催しました。 戦後の経済成長を支えたシステムの見直しが迫られる中、 21世紀における日本経済、企業の将来像を展望することが狙いで、 「歴史の終わり」などの著書で知られる米国の政治学者フランシス・フクヤマ氏が 基調講演を行い、ビジネス界で活躍している卒業生の 「世界ビジネス戦略−現場からの考察」を受けた後、EU、アジア、環境、企業 という4つの分科会に分かれて、本学教員と国内外の著名な学識者を交えた活発な 議論が行われました。 会場では一般参加者からの質問も相次ぐなど、テーマに対する関心の高さが伺われ、 参加者は市民、学生、卒業生を含め延べ1,400人にも達しました。 |