大阪市立大学長  児玉 隆夫 国際都市大阪と
共に歩む公立総合大学
大阪市立大学学長
児玉隆夫




大阪市立大学は、8学部1研究所および1短期大学部をもつ、我が国で最も規模が大きい公立大学です。また、大阪市内に位置する唯一の総合大学でもあります。

私たちは本学の前身である大阪商科大学の創設時に、当時の関大阪市長から託された「大学は都市と共にあり、都市は大学と共にある」を指針に、国際都市大阪と共に歩む大学を目指しています。それは大学が都市のいろいろな機関と連携し、都市機能の一部として市民社会に融け込みながら、高い研究能力を活かして都市の文化と健全な発展に貢献しようというものです。換言すれば、都市を学問創造の場とすることです。

21世紀を担う大学としてより良い教育研究環境を整えるために、学舎の建て替えやスポーツ施設の整備などさまざまな計画を進めています。特に、学術情報総合センターや基礎教育実験棟は我が国では他に類を見ない高度な施設です。また、総合教育の体系化をはじめとする教育体制の見直しや、学生による授業評価、ティーチング・アシスタント制の導入など、より魅力的な授業となるよう多くの試みを行っています。

本学では大学院が早い時期に整備され、すべての学部に後期博士課程までが設置されています。創立以来、国際的にも高く評価されている多くの研究成果を生み、多数の優れた人材を輩出してきました。今後とも創造的な教育と研究ができるよう、大学院の更なる充実に努めています。大阪市立大学は、教員と学生とが同じ目線で話し合える、庶民的な大学です。自由な対話・討論が創造の原動力となります。私は受験生の皆さんに、この自由で進取の気風に満ちた本学で学び、幅広い学習とさまざまな体験を通じて、新しい自分を発見していただきたいと思います。自ら考え、責任をもって行動できる、そして未知の事柄に柔軟に対応できる人材を多く輩出したいと考えています。



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